道後温泉

by 日本の薬湯 0

道後温泉

道後温泉は古代から続く歴史を持つ温泉で、日本書紀にも登場します。ロケーションが良く、テレビや雑誌でも度々紹介されています。道後温泉には白鷺の伝説があり伝説を記念した石が置かれていましたが、現在は別の場所にあります。温泉の泉質はアルカリ性単純泉で、日本人の肌に合い美容や湯治に適しています。

聖徳太子や正岡子規、夏目漱石なども訪れた温泉は19本の源泉が登録されていますが使われているのは18本です。地中に埋設している管を使って源泉から道後温泉本館や周辺の旅館、ホテルに湯を送っています。道後温泉は平成6年に国の重要文化財に指定され、平成21年には近代化産業遺産に認定されます。1階の温泉は広く男湯は東西に2つあり、空き具合を確認して好きな方に入れます。

女湯は真ん中に湯船があり、開放感のある空間になっています。2階は1階と比べて規模が小さいですが、壁には大理石が使われています。2階の湯は観光客が多く、静かに道後の湯を楽しめます。皇室や王室の人が訪れた場合は、一般の利用客とは異なる専用の浴室が使われます。3階の個室には、夏目漱石が過ごした日々を再現した坊ちゃんの間があります。坊ちゃんの間には、夏目漱石と親交があった人々の写真が飾られています。2階と3階には休憩室があり、湯上りに美味しいお茶とお菓子を楽しめます。

本館は、利用するコースによって浴衣の柄が異なっています。展示資料室には、昔の道後温泉で使われていた木の入浴券や札が並びます。著名人が来訪して書いた帳面や茶道具、軸なども展示されています。松山の観光スポットの中でも人気がある本館は、混雑すると早い者勝ちになります。観光などで訪れる場合は、時間とタイミングを見計らって行きます。

1階の湯だけ利用するコースは、銭湯と同じ感覚で気軽に入浴できるコースです。2階の湯と休憩所を利用できるコースは、お茶とお菓子を休憩室で楽しめる人気のコースになります。趣のある模様が特徴の浴衣が貸し出され、湯上りに格別の時間を過ごせます。1階と2階の湯を両方楽しめ、特別な専用の湯を見学できるコースもあります。3階には個室があり、個室で坊ちゃん団子とお茶を堪能できるコースも人気を集めています。

1階と2階で入浴でき特別な湯の見学も可能で、タオルや浴衣も貸し出してくれます。本館は広いですが、施設内のことで不明な点があればスタッフの人に気軽に聞けます。事務所もあるので、観光中に困った場合は利用できます。