薬湯とは?

by 日本の薬湯 0

“薬湯とは、生薬や薬剤などが入ったお風呂や薬用効果のある成分が入った温泉のことです。体に不調がある時に入ることで不調が軽減されることが期待され、温泉では長期間滞在して薬湯に入り病気の治療を行うことを湯治といいます。体調不良や病気の治癒を目的とするだけでなく、体が温まって血行が良くなるということで特に不調がない人々も多く利用しています。

お風呂に入れる生薬や薬品には様々な種類がありますが、中でもドクダミやハッカ、ヨモギなどの草花が使われることが多く、薬品としてはホウ酸や重酸化ナトリウムなどがよく使われます。温浴効果のある重曹も体を芯から温めてくれるので、加えて使われることも多いです。

日本では、古来から三大薬湯といわれる温泉があり、草津温泉と有馬温泉、松之山温泉の三か所です。草津温泉は群馬県にあり、泉質がPH2.0から2.2と強酸性のため殺菌力が高く、皮膚に付着する悪い菌に対する殺菌効果があるので、特に皮膚疾患のある方に有効です。皮膚だけでなく新陳代謝を良くするので、免疫力が高まり好転反応が現れる人も多くいます。関節痛やリウマチ、喘息や糖尿病など幅広い症状に対して有効な温泉です。

有馬温泉は兵庫県にあり、湧き出るところによって異なる泉質があります。塩分と鉄分をたくさん含む「含鉄塩化物泉」は熱の湯ともいわれ良く温まる塩化物泉に鉄が含まれているので、貧血や更年期障害などの症状に有効で、お湯が赤褐色のため「金泉」といわれます。「銀泉」といわれる「炭酸ラジウム混合低温泉」は、微量の放射線を含みますが、帰化して体内に取り込まれ呼吸で排出されるので、害ではなくむしろ万病に効くといわれる泉質です。それに炭酸泉なので低い湯温でも2、3度高く感じられ体が温まります。

松乃山温泉は新潟県にあり、700年の歴史がある雪国の温泉です。700年前に一羽の鷹が同じところに降りることからきこりが発見したといわれ、泉源は「鷹の湯」「鏡の湯」「庚申の湯」の3か所あります。泉質はナトリウムカルシウム塩化物泉で、弱アルカリ性のお湯です。傷や冷え性、肌荒れによく効き、天然の保湿成分も豊富に含まれているので肌をつるつるにする働きがあります。厳泉の湯はマグマで温められた98度の高温で、体の芯から温め湯冷めもしにくいです。塩分が高いので海水のように塩辛いことも特徴です。

このようにお風呂に薬効成分のある植物や薬品を入れたり、効果効能のある成分を含んだ温泉が薬湯で、少なくとも1週間以上入浴することで、何らかの効果が現れるというものです。”

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