薬浴の歴史

by 日本の薬湯 0

用いる事により心地良い香りが感じられるようになり、疲労回復に繋げられるなど入浴をより一層充実したものにさせられるのが入浴剤ですが、入浴剤には大きく分けて無機塩類タイプと薬湯タイプの2つに分けられます。

温泉のタイプに関しては、時代と共に発展した化学が深く関係している事もあり比較的歴史が新しく、誕生したのは明治を過ぎてからなのですが、世界的に見ても温泉の源泉が豊富である温泉との関わり合いが深い日本で誕生しています。一方、生薬のタイプである薬湯については歴史が古く、同様に古い歴史を有している漢方よりも長いほどです。今日において発見されている資料の中で最も古い資料に記されているのは、祈りをする際に禊を目的として行われていたという内容であり、具体的には温かい湯に入り身体を温めて洗うといった事が行われていました。

 

同時期に大切にされて身に着けられていたのがよもぎなのですが、症状が重い病気を患っているなど身体の健康状態について気掛かりな事がある方は、山に存在している木を求めていた歴史があります。竹山と呼ばれていた山の上には他の木よりも突出して高さが高い木が存在していた事に加え、木や周囲に生えている草には豊富な鉄分を有しているという情報が広まっていたため、健康について気掛かりな事柄がある方は竹山にある高い木や草を求めて山に登り、手に入れた木や草を湯の中に入れて薬湯としていました。

 

また、薬湯は起源では祈りを行うために湯の中に身体を沈めて浸かるという行為が行われているものの、長い歴史の中では湯の中に身体を沈めるのではなく身体の一部分のみに対して用いる塗布薬のような使い方もされています。すねに負ってしまった傷に膿が生じた上に、膿が潰れてしまい流れた時には薬用成分が含まれている複数の種類の植物を投入しつつ、煮てから患部に塗布するといった事が行われていました。使用されていた葉の中には果物で人気の桃が付ける葉も使用されており、日本での葉の使われ方は健康増進や怪我の回復を目的としているものの、起源となっている中国においては魔除けとして使われていたという違いがあります。

 

このように、当初は全身を湯の中に沈めて禊をする事から始まった薬湯は次第に患部に直接的に有効成分を塗布する様子に変化していき、今日においては蒸気を患部に当てたり布を有効成分が入っている湯の中に沈めて水気を含ませてから湿布薬のようにして使用しています。そのため、日本での人気が高い温泉との間で存在する違いとしては当初から今日まで一貫して湯に身体を沈める様子となります。

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