草津温泉
by 3月 7, 2022 10:48 pm0

草津温泉は群馬県にある日本を代表する温泉で、群馬を代表する吾妻郡草津町の観光地の1つとなっています。草津温泉の歴史は安土桃山時代以前にまで遡り、ヤマトタケルが開湯という言い伝えがあるほどです。記録が残っている最古のものとしては、戦国時代の前期について記録されている資料があります。
ただし、戦国時代よりも後の人物が書いた資料と見られているので留意が必要です。戦国時代の文献には湯本氏が多く登場するようになりますが、そこに草津の名前も数多く登場したり、武田や真田氏、戦国大名の名前と絡むことが多くなります。とはいえ、戦国時代の文献は作り話と思われるものも少なくないので、草津温泉に関する正確な歴史を記す資料は限られると思われます。
いずれにしても、草津温泉は江戸時代には真田氏の沼田藩や江戸幕府の支配下に置かれ、湯本氏が沼田藩の家老に重用されてきたのは確かです。現在ほど路面が舗装されておらず、行き来だけでも大変だった時代ですが、それでも年間1万人以上が足を運んだそうです。そんな昔から愛され続けている歴史ある温泉は、おすすめの魅力が沢山あります。宿泊施設だけでも170以上ありますが、煮川のように日帰り温泉が楽しめるところも多いです。
草津温泉旅館は草津のお湯を楽しみ尽くしたい人におすすめで、日頃の疲れを忘れてはねを伸ばせます。日帰り温泉は草津温泉旅館に泊まりつつ、あれこれとお湯を楽しむ内湯めぐりに最適です。例えば内湯めぐり和風村は15の旅館が提供している入浴サービスで、通行手形を購入することで利用できます。自然湧出量毎分3万2300Lを誇る日本で一番の温泉地ですから、日本三名泉なのも頷けますし、温泉好きなら足を運ばないのは勿体ないです。
江戸時代の後期にはいわゆる温泉番付がありましたが、草津は最高位の大関を獲得しており、東の大関として名を馳せていたほどです。標高1100m以上の高地に位置する温泉街で、泉質は酸性低張性高温泉の傾向ですが、硫黄泉が出ているところもあります。pHに換算すると2.0というとても高い酸性度で、必然的に殺菌作用も強いものとなります。強酸性に位置するわけですから、そのまま大地にお湯を流すと土壌に影響するので、中和施設が設けられています。しかし健康面でいえば皮膚病の改善や神経痛、糖尿病にも効能があるとされます。ちなみに源泉は広く公的な管理が行われているので、常に泉質や温度が安定していますし、いつでも安心して利用することが可能です。