皮膚の炎症に効く薬湯

by 日本の薬湯 0

皮膚の炎症に効く薬湯

古来から日本では温泉地で逗留して病気を治療する湯治が行われてきた歴史があります。温泉には各種のミネラルが豊富で、炎症を沈静化したりいたみなどの症状を緩和するなど、自然治癒力を高める効果があることは、経験的に知られてきました。現在ではそのような温泉の効能を活用して、臨床医療でも治療の一貫として実践されていることもあるほどです。とはいえ湯治は通常数週間から数ヶ月にわたり、宿に宿泊して自炊などをしながら進めるもので、一般人が利用するのはかなりハードルが高いと言えます。皮膚の炎症などに対して湯治と同じ効能を期待するのであれば、ご自宅のお風呂でケアを実践するという選択肢をとることで、相応の相応の効果を期待することは可能です。

湿疹を始めとした皮膚の炎症などのトラブルを抱えている場合、乾燥して肌のバリア機能が脆弱になっていることが珍しくありません。乾燥することでさらに肌の免疫機能も弱くなり微生物や化学物質・花粉などの刺激にセンシティブになっています。乾燥をケアするには保湿を意識したスキンケアが重要ですが、入浴時にも薬用の入浴剤を使用してスキンケアを実践することは可能です。かゆみや赤みなどの炎症症状も出ている状況では、抗炎症作用成分を配合していれば、保湿と症状改善を同時に達成できて理想的です。ただし市販の薬用を謳った入浴剤のなかには化学物質由来の成分が含まれていることもあり、逆に炎症を悪化させたりアレルギー症状の原因になっていることもあります。このような皮膚への刺激のリスクを踏まえると、自然由来のナチュラルな原料や成分を配合している商品を洗濯するのがベターです。ナチュラルさと確かな改善効果を期待するなら、漢方の生薬のエキスをお風呂に溶かし込んで入浴する薬湯がおすすめといえます。まずは生薬の入ったお茶パックなどを、500mlから1lくらいの水を入れて15分ほどにだします。煮出したお湯をお湯をはったお風呂に投入します。最近ではタブレットタイプの入浴剤で、生薬を配合しているタイプも販売されているので、準備が面倒そうと感じる方は、そのようなタブレット入浴剤を活用するという方法もあります。

ただし薬湯するときは、お湯の温度はぬるめの39-40度くらいにしてください。ぬるいのは嫌という向きもありますが、集めのお湯では血流が活発になり炎症を悪化させるリスクがあるので、抗炎症作用を弱めることもありえるからです。