温泉街と呼べる定義とは?

by 日本の薬湯 0

人気温泉 温泉街と呼べる定義とは?

日本だと全国各地に温泉街の名所がありますが、その定義とはあまり知られていないといえるでしょう。温泉街といえばお湯が湧き出ることが前提で、お湯を主役として温浴施設、宿泊施設が建てられていることが条件となります。実は温泉街には明確な定義はなく、昔から温泉が湧き出ていたり、古くから共同浴場、民宿などがある場所がそう呼ばれています。

群馬の草津や大分の由布院、岐阜の下呂など街の作りや雰囲気は異なりますが、人気温泉には共通点があります。それは温泉街として広く認知されていたり、宿泊や観光を前提とした施設の充実、温泉が中心の経済圏などがあてはまります。薬湯があるのも特徴の1つですし、温泉を信仰とする神社やお寺があるのもポイントです。ただし、ハッキリとした定義がないのは間違いのない事実で、意外なことに知らなかったという人も少なくないはずです。

 

 

ちなみに1軒でも温泉を提供する施設があれば温泉地で、このような場所が集まるエリア一帯を温泉郷と呼びます。しかし温泉地は宿泊施設があることが条件なので、日帰りの施設のみであれば温泉地を名乗ることは不可能です。一方、温泉郷の方は法令の定義こそないものの、山を一帯とした那須温泉郷や川の近くにある信州高山温泉郷など、いくつかのエリアが広く認められています。

 

温泉地には国民保養と国民保健というものがあって、前者は温泉法に温泉法施行規則に基づき、全国の約90箇所が指定されているものです。後者は国民保健温泉地の中から、医療機関と連携して利用することができる温泉が指定されているのが特徴です。このように、明確な定義がある温泉の種類も存在しますが、温泉街は定義が曖昧で法令の根拠もないわけです。ところが群馬県の伊香保温泉などは、計画的に整備された上で街を形成しています。

 

 

つまり、自然に人が集まり街が形成された場所もあれば、意図的に作り出された街も存在することを意味します。温泉地の定義と比べてみると、2つ以上の宿泊施設があれば街と呼べる可能性があることが分かります。温泉郷はエリア一帯をそう呼ぶ呼称方法なので、宿泊施設が存在するかどうかは無関係です。とはいえ、広範囲に温泉が湧き出るエリアに宿泊施設が誕生しない理由はないので、温泉郷は必然的に街を形成する傾向があります。文字通りの意味を捉えると、街は四方に人々が生活する場所があって、大通りを介して人が行き来するところだと解釈できます。街に温泉とつくので、お湯が有名でこれを目当てに人が集まる、そういう場所をイメージしたり定義することができるでしょう。